8ele CQの受風面積

 

7.CQの受風面積
現在、5eleのCQですが、将来は8eleに拡張予定ですので、8eleで検討しました。風による荷重には圧縮荷重、曲げ荷重およびせん断荷重があります。建築基準法および関連告示では、風圧力Wの求め方を次式のように定められています。

W=C・q(kg・m

h<=16mのとき   q=60√h   (kg/m

h> 16mのとき   q=120√h (kg/m

ここで、q:速度圧 , h:地盤面からの高さ(m),C:風力係数

      

                風力係数(C)

(オーム社 電子情報通信学会編 アンテナ工学ハンドブックより)

 

  12□のアルミパイプ 500mmにスプレッダーは9φのFRPパイプ1000mmを2本差し込んで、全長2400mmとしています。受風面積をS(m)としますと
  S=0.7 x0.009 x 0.9)x2 + .6 x(0.012 0.5

   =0.02094(m

  ビーム正面からの受風面積ΣSはスプレッダーは全部で 2x8=16本の予定ですので、

ΣS=0.33504(m)  

風を横方向で受けた場合、ブームは32φのアルミパイプ、6mですので、ブームの受風面積Sb(m)は、 

Sb=0.7 x 0.032 x 6 = 0.1344(m

横風を受けたときは、 ΣS+Sb=0.4694(m)(但し、スプレッダーの傾斜角は無視しました。)スプレッダーの傾斜角は45度であり、このときの風力係数は0.65であるので水平風を受けたときは、0.65 x ΣS + Sb=0.3522(m)となります。地表面の風は地形の地形の影響を受けて渦巻いていることを考慮し、安全率を含めて受風面積は0.4694(m)として考えることにします。

小生のアンテナ地上高は約10mです。このときの風圧力(W)は、

       W=0.4694 x 60√h

        =89.06 (kg)

従って、ルーフタワーは、この風圧力に耐える構造が必要となります。ただ、ルーフタワーの耐風性能はステーとステーアンカーの強度で殆どが決まってしまいますので、ステーに注意することが必要になってきます。


最終修正日: 99/05/15