おまけ 近接アンテナの影響

 

 21. 近接アンテナの影響
      
反射器の再調整) 

 20項のような事態になったのでやむを得ず、反射器の再調整を行いました。傾向としては反射器のスタブの長さの延長という結果になりました。方法としてはいつものように試験信号の発射地点に対し、アンテナをBackに向けて受信信号が最小になるようにスタブを調整しました。結果を下図に示します。FB比は7〜10dB改善できましたが、120度方向に今までにはあまり見られなかったローブが現れました。また、一難と言った気分です。

 近接アンテナがある状態で調整したものからアンテナを取り外した結果、特性が悪化すると言う事は最適に調整されたアンテナの近傍にほかのアンテナを設置すると特性が劣化するということの現れかとも思います。

 若干ビームのセンターがずれてしまいましたが、電力半値幅はやはり8ele CQは殆ど変化していません。問題はFB比です。10dBは悪くなっています。多分、反射器の共振周波数がずれてしまったのでしょう。このことからも分かるように、やはりアンテナは実運用条件で試験調整したものが最も良いようです。またまた、実験始まりです。

 VSWRは全体的に低くなりました。反射器の共振周波数が低くなったことから、高めの共振周波数を持つ第一導波器との全体に低いVSWRとなってしまったようです。50MHz帯が広いのでSSBからFMまで運用するには良いのでしょうが、要するに共振点がバラバラ、効率も悪いことの現れでしょう。今度は導波器の調整が必要なのでしょう!!


最終修正日: 99/10/3