シャープなビームを目指して(その2)

 

 18. シャープなビームを目指して(その2)
    (
8ele CQの反射器とマッチングの再調整) 
    

 第一導波器の長さを更に短く5895mm(スタブを除く)から5800mmにしてマッチング回路を調整致しました。
5eleCQからの第一導波器の長さ5575mmは53.775MHz、5895mmは50.85MHz、5985mmは50.09MHz、5800mmは51.69MHzの波長です。下のグラフを見てください。狭帯域に調整したときは、第一導波器(De1)の共振周波数近辺でVSWRが急激に悪化しています。現在、第一導波器の長さは5800mmで、スタブもついていますので図よりは低い周波数で共振しているものと思いますが、VSWRは以前ほどではないものの、広い範囲で低い値を示しています。恐らく、利得は狭帯域設計のものよりは低下していることでしょうが、時折FMにON The Airする私には使いやすいアンテナに仕上がりました。


  HDDのトラブルで画像がデータがなくなってしまいました。(@_@)

  マッチングの調整後、第一反射器・第二反射器・第一導波器のスタブを調整してアンテナのFB比を調整しました。このアンテナはパターンも然ることながら、FB比を重点において調整しました。結果は、5eleCQからの第一導波器の長さのままであった状態で、50.5MHz辺りがもっともFB比が良かった状態から、50.1MHzで約5dBのFB比の改善が見られました。またビーム幅も若干狭くなりました。

  また、下図に示すように、50.3MHz近辺ではあまり差は認められません。

  現在の周波数とアンテナパターンの関係は下図の通りです。FB比は50.1MHzで最も大きな値を示しています。これは、50.2MHz辺りまで同様の特性で50.0MHz近辺では下図の50.5MHzと似たパターンとなっています。ビーム半値幅(3dB)は約50度といったところでしょう。

 この辺りでこのアンテナ調整は終えることにします。後は台風シーズン後の10月下旬頃にルーフベースを今より約2mほど高いものに交換し、上部に設置したHF〜50MHzのGPを取り外して再度パターンを測定してみるつもりです。


最終修正日: 00/04/18