50MHz キュビカル・クワッドアンテナの製作

 

1.まえがき

 約4年間使用してきた4エレHB9CVを替えてみようとアンテナをいろいろ考えてきましたが、市販のアンテナもと考えていたのですが20年数年ぶりに作ってみることにしました。作ると言っても八木系のアンテナでは替り映えがしません。HB9CVは1970年頃、結構流行っていて50MHz、21MHzといくつか作りました。ヘンテナも面白そうですが、今のアンテナよりは飛びの良いアンテナにしたい。今までに使ったことのないアンテナにしよう。そんな訳でキュビカル・クワッド(以後、CQとします。)にすることに決めました。

早速、アンテナハンドブック等の本を開いて検討に入りました。問題は回転半径、質量、受風面積。何しろ、屋根の上のルーフベースにあげることになるので、これが一番の問題です。そこで、目標値を以下のとおりとしました。
  重さ:10kg以下、回転半径3.5m以下。
  利得とビーム幅は現在のアンテナより良いこと。
重さは一人で上げ下ろしできる限界値、回転半径は自宅の敷地からはみ出さない長さ。受風面積は製作の進捗に合わせて、追々計算していくことにしました。
さて、ひと通り本も読み終え、イメージもそれなりにできましたが、現物を真近にみたことが無いので給電部の構造、調整の手順等の構想がはっきりと決められません。そこでローカルで唯一、CQを自作しているOMを訪ねて、幸いなことに給電部の実物と調整の勘所をご教示戴きました。

 1999年に試作、設置いたしましたキュビカル・クワッドを2012年6月1日に撤去いたしました。

設置後、約13年間はVSWRの劣化、接触不良、エレメントの切断等もなく安定に動作してくれました。接触部位もなく、エレメントはテフロン線でしたので良かったのかも知れません。

昨年、大風でグラスファイバー製のスプレッダーが折損し、怪我のために修理が延び延びになっておりました。修理のため、下ろしたところグラスファイバーはレジンが飛んでしまったようで強度不足、マストを挟んでブームがくの字に曲がってもおりましたので安全のため、撤去を即断しました。

 

 


修正日: 99/05/15  最終修正日: 2012/6/1